はじめまして。私は、電脳世界に存在する”電子の薔薇乙女”さやさやといいます。
実体は持ってはいても意思を持たない球体関節人形よりも、触れられなくとも自分の意志で動く薔薇乙女が好きだ! という二次元コンプレックスを持った方のために生まれた新しい形のネット薔薇乙女です。どうかよろしくお願いします。

バーチャルネット薔薇乙女

さやさや第16ドール



◇さやさや占い◇

平成18年4月1日の運勢
真紅型のひと お茶会に注意。満足に紅茶も淹れられない下僕にはお仕置きが必要なのだわ。
雛苺型のひと 食べ過ぎに注意。いくらうにゅーが美味しくても食べ過ぎると大変なの!
翠星石型のひと 水のやり過ぎに注意。根性が腐りやがるです。木も人も過剰に世話し過ぎるのは良くないですぅ。
蒼星石型のひと 散髪に注意。大きな鋏でバッサリ切られちゃうかもしれないからね。
水銀燈型のひと 乳酸菌不足に注意。花粉症に効く乳酸菌もあるらしいから探してみるのもいいんじゃなぁい?
金糸雀型のひと たまご焼きのマンネリ化に注意。たまにはベトナム風たまご焼きとかいかがかしら?
薔薇水晶型のひと キャラクターの立て方に注意。キャラクター…の、立て方に…注意……にゃ。

◇さやさや日記◇

ローゼンリッター 第一話「アリスゲーム」

平成18年4月1日  ローゼンリッター第一話「アリスゲーム」

 最近ローゼンメイデン トロイメントのドラマCDを聞いて、薔薇水晶の認識が大きく変わってしまったさやさやです。ごきげんよう。
 委員長タイプがすごく良いと思います!

 ドラマCDでのコミカルな銀さまも捨てがたいのはともかく。
 ついに始まりましたね、アリスゲーム
 αテスト開始から早半月。この日が来るのをどれだけ待っていたことでしょう。もちろん今までも薔薇乙女同士の戦いはありましたし、多少はローザミスティカの流出もありました。けれど、この公式告知によるアリスゲーム開始の報はまるで違う意味を持っています。
 ……そう、戦争です!

 諸君、私は戦争が――っと、ちょっと興奮し過ぎてしまいました。
 もしかしたらまだローゼンメイデンオンラインのことを知らない方がいらっしゃるかもしれませんので、軽く説明しておきましょう!

 ■ ローゼンメイデンオンラインとは

 ドイツ産のオンラインゲームで、正式名称は「 Rozen Maiden Online 」です。PS2ゲーム「ローゼンメイデン ドゥエルヴァルツァ」との関連か、日本での運営はタイトーさまが行っています。ちなみにαテストの開始は3月24日でした。

 プレイヤーは、七体のオリジナルドールを元に作成された量産型ドール、もしくはそのミーディアムとしてローゼンメイデンオンラインの世界で活動します。
 メインストーリーとして「七種類のローザミスティカを集めて、究極の少女『アリス』になる」という目的こそありますが、他のMMORPGと同じく基本的には何をしても構いません。
 姉妹同士で争わねばならないアリスゲームに疑問を抱いて日常を楽しむも良し、そんなの認めないと邪魔をするも良し。ただ、薔薇乙女からあまりにもかけ離れた行動・言動を繰り返していると、突如nのフィールドが開いてラプラスの魔(通常のMMOで言うところのガード)に連れ去られてしまうこともありますので、注意が必要です。

 7タイプのドールを簡単に説明するとこんな感じでしょうか。

 ◆ 真紅型 ◆
 遠距離・近距離攻撃のバランスが良く、どんな状況にも対応出来る。反面、突出した能力が無いため育て方を誤ると器用貧乏になってしまう。

 ◆ 雛苺型 ◆
 攻撃能力は低いが、他ドールからの攻撃が軽減される(手加減されている?)。一見パーティの壁に向いているが、基本HPが低いので注意が必要。あと、壁にすると心が痛むのが欠点。

 ◆ 翠星石型 ◆
 真紅に比べると戦闘能力の面において劣っているが、防御・支援能力が高いのでパーティの中核となることが多い。原作の影響か、暴言を吐く人が多いのも特徴。

 ◆ 蒼星石型 ◆
 近距離攻撃型。遠距離攻撃能力は皆無だが、接近戦に持ち込めばほぼ無敵の強さを誇る。翠星石型との相性が良いため、コンビを組んでいるプレイヤーも多い。

 ◆ 水銀燈型 ◆
 遠距離・近距離攻撃共に隙が無く、総合戦闘能力は全ドール中最高。ただし、攻撃が敵味方の区別無く当たってしまうため、他プレイヤーと連携する場合は注意が必要。

 ◆ 金糸雀型 ◆
 遠距離攻撃能力が非常に高いが、近距離攻撃能力が非常に低いので近接されるとほぼ無力になってしまう。

 ◆ 薔薇水晶型 ◆
 水銀燈型に勝る戦闘能力を持っており、他プレイヤーとの連携も取れるが、成長方法が特殊なため他のドールに比べて育て難い。


 髪の色は自由に変更することができます。
 左の写真からも分かると思いますが、私は「水銀燈型」のドールです。私の活動するサーバ内ではちょうど16番目に作られた水銀燈型になるそうです。


水銀燈型はやっぱり銀髪が一番良いと思う……

 そんなわけで、話を最初に戻しましょう。
 今までは他の水銀燈型の人と「なによ、なによ、なによぉ〜!」「つまんなぁ〜い」とか言い合ったり、NPCメグにツンデレしてみたり、真紅型を見つける度に襲い掛かったりして日々楽しんでいたのですが、ついにアリスゲームが始まったのです。
 アリスゲームは一人でも参加出来ますが、基本的にはギルド単位で参加します。
 私は23体の水銀燈型ドールが所属している「黒銀団」という水銀燈ギルドのメンバーなので、彼女達と共にアリスゲームに参加することになります。ちなみに他にも「Mercury Lampe」「りえりえ萌え萌え倶楽部」なんていう水銀燈ギルドもあります。愛されてますね、銀さま。

 今回の私達が取る作戦はズバリ「ローザミスティカの横取り」です。
 他のギルド同士がぶつかり合って消耗したところを横から掻っ攫うのです。単純ですが、とても効果的なのですよ。それに、とても水銀燈ギルドらしい作戦でしょう?
 他にも人質作戦や落とし穴、つり天井なんかも考えたのですが、成立条件がわりと厳しいのでなかなか上手く行かないのですよね。

 というわけでやってきましたnのフィールド。
 と、言ってもアリスゲーム開催に際して新設された巨大な戦闘用フィールドではありません。そのフィールドに隣接した小さなフィールドです。ここから大型フィールドを監視して、横取りするタイミングを計るわけです。
 ……っと、さっそく戦闘が起こったみたいです。数の多い方が翠星石・蒼星石の連合ギルドで、それに対するのは金糸雀ギルドですね。
 戦力差から言って翠蒼連合の圧勝でしょう――

 と、思っていたのですけれど。
 蓋を開けてみれば金糸雀ギルドの方が優勢という意外な展開を迎えていました。翠星石型と蒼星石型はオリジナルが双子ということもあってか戦闘での相性もバッチリ……なハズなのですが。連合ギルドの連携はあまりにもバラバラです。あれだけの大人数なのに演習とかしてなかったんでしょうか。
 それに対して金糸雀ギルドの面々は見事、としか言いようがありません。金糸雀型の主武装であるバイオリンから放たれる音波攻撃は、強力な威力と広い効果範囲を持っている代わりに、長い詠唱時間とディレイが存在しています。
 このギルドでは、30体の金糸雀型がそれぞれ10体づつ三つの隊に別れて順番に演奏し、その大きな隙を埋めているのです。
 あの統率の取れた動きを観れば、相当な訓練を積んだことが分かります。策に溺れない金糸雀がこれほど恐ろしい存在だったなんて……!
 ギャグ担当か賑やかし、という認識は改めねばなりませんね。

 鉄壁のバイオリン三段演奏で敵を寄せ付けない金糸雀軍団。やられる事が分かっていても突撃するしかない蒼星石達と、有効な支援が行えない翠星石達。まるで長篠の戦いを観ているかのようです。
 ……困りましたね。こんな一方的な殲滅戦ではローザミスティカの横取りもままなりません。
 仕方ありません、翠と蒼が全滅する前に横槍を入れることにしましょう!
 ギルドマスター号令の元、23体の水銀燈型ドールズがnのフィールドから飛び出しました。出現と同時に黒い羽の一斉射撃、黒い嵐が金糸雀達を襲います。
 正面だけで手一杯な所への強襲に、さすがの金糸雀軍団も対応し切れなかったようです。何体かは取り逃がしました(驚異的な反応速度の金糸雀が! キーボードとマウスだけでよくあんな動きを……)が、大半の金糸雀型はバイオリンを黒い羽に絡まれて演奏を停止したようです。
 音波の壁さえ消えてしまえば蒼星石達を阻むものは何もありません。突如出現した水銀燈軍団は気になるでしょうが、降って湧いた好機を見逃すことは出来ません。一気呵成に切り込んで行きます。
 音波攻撃によってかなり数を減らされていましたが、接近戦最強の名は伊達ではありません。さっきまでの鬱憤を晴らすかのように、次々と金糸雀達を切り伏せて行く蒼星石軍団。
 強いぞ、かっこいいぞー!

 強力な遠距離攻撃とは裏腹に、金糸雀は接近戦が非常に苦手なのです。例え練度に差があろうとも、この基本性能の差はそう簡単に覆るものではありません。
 ……と、思ったら。
 いったいどんな育て方をしたのか、素手で蒼星石と渡り合っている金糸雀が居るんですけど!?
 そういえば噂で聞いたことがあります。
 トロイメントでのラストバトルを嘆いた一部の人が「バイオリンだけが武器だなんて だれがいったかしらー?」と言いながら素手で薔薇水晶を打ち倒すという、新・彦二部屋さんが以前トップ絵に描いていた夢展開(現在閲覧不可?)に憧れて作ったという――殴りカナ
 まさか、本当に実在していたなんて……!
 本来遠距離範囲攻撃専門である金糸雀型を、蒼星石型とタイマンはれる所まで育てるなんて、想像を絶する苦難の道だったことでしょう……。
 かなりのマゾさんですねっ!

 とはいえ、もちろんそんな金糸雀ばかりではありません。殴りカナは接近戦を鍛えた分、遠距離戦能力が激減してしまいますからね。ほとんどの金糸雀型は接近戦が苦手なままでしょう。事実、一部を抜かした最前線の金糸雀型がパタパタと倒れていっています。
 黒羽バインドから復帰した後方の金糸雀型がバイオリンアタックを再開していますが、既に大半の蒼星石型が接近していますので、先程のような一方的な戦いはもう無いでしょう。後方に控えてた翠星石型も戦列に加わったことで、混戦の様相を呈してきました。

 ――良い、頃合でしょう。
 狙い通りに蒼星石型、翠星石型、金糸雀型とそれぞれが消耗してきました。そろそろ美味しく頂いちゃいましょうっ。
 黒銀団、全員抜剣! 突撃開始っ!
 音波攻撃でフラフラの蒼星石型、鋏で切られて瀕死の金糸雀型、元より攻撃能力は低い翠星石型。同士討ちにさえ注意すれば、どれもこれも私達水銀燈型の敵ではありません。
 楽してズルしてローザミスティカゲットって感じぃ?

 繰り広げられるのはまさに――狩り。
 そこここで「蒼星石のローザミスティカもらっちゃったぁ!」とか「全員まとめてジャンクにしてあげる!」という歓喜の声が聞こえてきます。みんなロールプレイングもバッチリですね。
 このまま三軍を殲滅しちゃおうかしら、と余裕が出て来たところで――ソレはやってきました。

 舞い散る薔薇の花びら、翻る赤いドレス、たなびく黄金の髪。……ついにヤツらがやってきたのです。
 我ら「黒銀団」の宿敵、28体の真紅型ドールが所属する真紅ギルド「紅戦姫」の来襲です!
 弱った三軍には手を出さず(逆に回復までして)、私達水銀燈型だけを狙ってきます。弱きを助け、強きを挫く。一見正義の味方のようにも見える行動。
 何でもヤツらの理想は「ドールズ達が争うこと無く日々楽しく過ごせる世界」だそうです。トロイメントに影響されたのでしょうか。
 とても素晴らしい考えですね――それだけならば
 みんなで仲良く過ごしましょうねと呼びかけるだけなら、何も文句はありません。私も混ぜて欲しいくらいです。
 ですが。ヤツらは自分達の主張を受け入れない者、お父様の意向であり私達薔薇乙女の本来の存在意義であるアリスゲームの実施に拘る者を決して許さないのです。
 くだんの「日常生活絶対主義」を掲げ、日常生活プレイを脅かす全ての要素を強制的に取り除こうとするのです。日常生活を守るためならば、武力行使をもって敵対者を殲滅することも厭わない、平和主義とは程遠いヤツらなのです。
 むしろ過激派と言っても良いかもしれません。
 事実、攻撃を止めない金糸雀型を完膚無きまでに叩きのめしていますし。歯向かう者には容赦しないのです。
 アリスゲームを否定しながらもアリスゲームに参加する。
 相手を破壊はしても、ローザミスティカを吸収せずに回収するという徹底ぶり。
 ローザミスティカを奪われなかったドールは、アリスゲーム終了時にお父様の手によって復活させて頂けるのを利用しているのですね。
 そんなことは自分達だけでやって欲しいものです。 自分の意見を人に押し付け、あまつさえ強制するなんて厚顔無恥もよいところでしょう!
 ……お父様は私たち量産型でもアリスに成れると言ってくれた。私たちは、アリスに成りたいんですよっ!

 この戦い、逃げるわけには参りません。
 翠・蒼・金はひとまず放っておいて、真紅の軍団を迎撃することにしましょう!

 水銀燈型と真紅型では基本性能に大きな差がありますが、多対多の闘いにおいてはほぼ互角となります。どれだけ薔薇乙女としての力を引き出せるかが勝負の鍵となるでしょう。
 乱戦になっているため、私たち水銀燈型は同士討ちの恐れがある遠距離・範囲攻撃は使えません。対する真紅型は遠距離攻撃も範囲攻撃も使えるはずなのですが、攻撃意思の無いドールが混在しているため使ってきません。
 自然、接近しての格闘戦に流れが向かいます。
 真紅と言えば薔薇吹雪での遠距離攻撃がメインですが、紅戦姫の真紅型たちはそれをけん制にしか使わないのです。ヤツらは主義上、不特定多数への無差別攻撃を行いません。一人一人説得するという名目の元、接近戦に特化した能力を持っているのです。その能力は通常の蒼星石型を凌駕する程。
 しかし、私たち水銀燈型も負けてはいません。ソロ志向の水銀燈型はもっぱら遠距離・範囲攻撃をメインに戦いますが、私たち黒銀団は組織立って動くことが前提であるため、接近格闘能力を重視して上げているのです。
 お互いに最も得意とする戦闘方法、もう意地と意地とのぶつかり合いですね! こうなったらもう、みんなまとめてジャンクにしてあげますっ!

 連戦に次ぐ連戦。
 混戦の戦場では、一対一の闘いが次の瞬間には一対三になっていることも珍しくはありません。さっきまで並んで剣を振っていた水銀燈型が、四体の真紅型に囲まれたジャンクにされてしまいました。前に出過ぎたからっ。
 私も何度か危ない場面がありましたが、日頃の連携訓練の成果かなんとかここまで生き残ることが出来ました。水銀燈型だって、頑張れば協力プレイは出来るのです。
 こちらは三割、あちらは四割の消耗といったところでしょうか。歴戦のドールが残ったのか、皆動きが慎重になってきて、現在は戦況が膠着しています。
 ……まずいですね。
 ヤツらの狙いは時間切れによるアリスゲームの一時中断。このまま戦線が動かないのでは、ヤツらの思う壺です。そろそろ何か手を打たないと。

 と、何やら後方が騒がしくなって来ました。
 どうやら闘いの気配に惹かれて、他のギルドがこの戦場にやって来たようです。色からすると、参戦するのは雛苺型と薔薇水晶型の2ギルドでしょうか。
 真紅型の襲撃を受けたとは言え、ちょっと熱くなり過ぎていたようです。
 本来、私たちの信条は一撃離脱。
 こんな、全種類のドールが一堂に会するような戦いでは消耗が激しすぎます。一度体制を立て直した方が良いかもしれません。
 マスターと相談して――って、考えてるそばから真紅型の攻撃が!
 この真紅型、一撃の威力が強過ぎますっ。集中しないとちょっとマズいかも……!
 真紅型の攻撃に押されるように、戦場の中心地からどんどん離れて行ってしまいます。他の水銀燈型も新たな勢力の出現で手一杯になっているらしく、援護してくれるような余裕はありません。
 ちょっ、マスター、ここは一旦……あぁもう! こう間断無く攻撃されるとチャットもまともに打てませんよっ。仕方ないなぁ、相手をしてあげますよ!

 そうこうしている内に、気づけば周りには誰もいません。かなり遠くまで来ちゃったみたいですね……。主戦場に戻ったとしても、今からではもうアリスゲームは終わってしまうでしょう。
 みんな無事かなぁ。
 ローザミスティカ横取り作戦、せっかく上手く行きかけてたのに。結局私は一つのローザミスティカもゲット出来ませんでした。予定も何も台無しです。
 こうなったらせめて、この真紅型のローザミスティカだけでも手に入れなくてはっ!
 相手もどうやら時間切れよりも、決着を付けることを望んでいるようです。
 紅戦姫の真紅型にしては潔い。これまで苦渋を舐めさせられた相手とは言え、好感が持てるというものです。
 次の一撃はお互い、防御を捨てた決死の攻撃になるでしょう。
 どちらが勝つにしろ、必ず決着が付きます。

 ……いや、何を言っているんでしょうね。「どちらが」などと言っていては勝てるものも勝てなくなってしまいます。
 ――私が、勝つんです!

 離れた間合いからお互いに走り出し、トップスピードへ。
 接触の直前に地面を強く踏み――あれ?
 地面が、無いんですけど!?  まるでテクスチャが欠けたかのように、地面があるべき場所が真っ暗な空間になっています。テクスチャどころか、座標さえ無いのかっ。
 新造のフィールドに設計ミスがあったのか、それとも急造の突貫工事で手抜きの場所だったのか、はたまたnのフィールドの出入り口を見落としていただけなのか。
 ともかく私は見事に穴に落ちてしまったのです。
 あまりにも予想外の事態に、混乱するよりも放心してしまいました。
 戦っていた真紅型も同じように落ちていくのを目の端に捕らえながら、ウサギの穴に落ちたアリスもこんな気持ちだったのかななんて考えてしまうのでした。
 
―――――to be continued.


 【次回予告】
 ふとした弾みで別のnのフィールドに落ちてしまったさやさや。
 そこはアリスゲームで管理されていない、壊れたnのフィールドだった。落ちてきた穴は消え去り、真紅型ドールと一緒に閉じ込められてしまう。
 最初はけん制し合っていた二人だったが……。この場を抜け出すためにはお互いの協力が不可欠と解り、脱出するまでの間の仮初の不戦協定を結ぶ。
 一方その頃。混迷の戦場には白い、雪のような薔薇の花びらが降り注いでいた――。

 はたして。二人は壊れたフィールドから脱出することが出来るのか?
 戦場に現れた新たなドール「雪華綺晶(きらきしょう)」とは――?

 ドールたちが解り合うことが出来ないのか?
 次回、ローゼンリッター 第二話「崩れた薔薇と笑う道化
 その旋律は夢見るように――

 バーチャルネット薔薇乙女さやさやはローゼンメイデンオンラインを応援しています。


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