◇さやさや占い◇
平成17年2月くらいの運勢 | |
STR型のひと | 何だか最近足音が1つ多いですよね?そんなあなたのラッキーアイテムは金属バット。思い切り叩きつけると吉。 |
AGI型のひと | ラッキーアイテムはナタ。無闇やたらと振り回すと吉。 |
VIT型のひと | ラッキーアイテムは斧。ひ弱な武器など叩き潰してやると吉。 |
INT型のひと | ラッキーアイテムは防刃ベスト。念には念を入れると吉。 |
DEX型のひと | ラッキーアイテムはニューナンブ。頭か左胸を狙うと吉。 |
LUK型のひと | ラッキーアイテムはタライ。他のトラップと連鎖させると吉。 |
苦手だけど…… / 転生できない理由 / 転生二次職観察日記 / 転生二次職お披露目 完結編『凶事に霞む矜持』 / 転生二次職お披露目 後編『聖騎士と狂騎士と』 / 転生二次職お披露目 中編『偶像崇拝の末路に』 / 転生二次職お披露目 前編『転送ロワイアル』 / 心に伝わり豊にするもの / ネットカフェの惨劇と優しさと / 風邪を引きました / 読書をしましょう |
平成17年2月28日 | 苦手だけど…… |
なんだか頭がズキズキしてつらいさやさやです。ごきげんよう。 半分が優しさでできている薬を飲んだのですが、本当にダブルブロックしてくれているのかなぁ。 ナロンエースとかを飲んでみたいのはともかく。 昨日はラグナロクが実は苦手だったことを暴露した私ですが、別にラグナロクが嫌いになったわけではないのです。 むしろ好き? 苦手だと気づいたのはつい最近ですが、嫌いだったらさすがにもっと早い段階でやめていると思うのです。 レベルを上げるのは苦手ですが、ジョブレベルを達成して二次職に転職するのはとても好きです。SP回復力向上でヒールが使い放題になったときは感動すらしました。。 ソロでレベル上げするのはつらいですが、パーティを組んでダンジョンにアタックするのは楽しいです。冒険しているって感じがいいですよね。 私が苦手なのは、レベルを上げるためにひたすら戦闘を繰り返さなければならないという、ソロ活動に向かいやすい基本システムなのです。会話をしながら戦闘が行えるところとか、見た目が可愛くてとっつき安いところとか、良いところだってあるのです。 私にとって、ラグナロクは離れがたい悪友みたいな感じでしょうか。悪いこともさせようとするけど、困ったときは助けてくれる、みたいな。 ようは付き合い方の問題ですね。 相手のことが好きだと言っても、相手の言っていることに魅力を感じても、自分の趣味嗜好を封じ込めて何でもかんでも相手に合わせていたら身が持ちません。 ラグナロクちゃんに「私、転生ってシステム実装したんだよ。さやさやも転生してみようよ〜」と誘われても「そうなんだ。楽しそうなシステムだね!でも私にはちょっと向かないかな?それより私はスキル変更の方が気になるよー。DBがパワーアップしたじゃん」と切り返せば「うんうん、そうなんだよ〜、良いでしょ今度のDB。もう死にスキルなんて言わせないからねっ!」って感じで別の方向に盛り上がれるかもしれません。 システムという縛りがあるけれど、ラグナロクの世界って楽しもうと思えばわりと自由に楽しめると思うんです。私は私の楽しみ方でラグナロク世界を歩いていこうと思います。 レベル上げが向いている人はそれで構わないと思いますが、向いてない方はシステムに囚われることなく、他の楽しみ方を見つけられるといいんじゃないかなって思います。 バーチャルネットプリーストさやさやは自分に合った楽しみ方をしている人を応援しています。 |
平成17年2月27日 | 転生できない理由 |
来週からはさすがに毎日更新は途切れるであろうさやさやです。ごきげんよう。 ネタはあるのですが、書き切れませんっ。 転生二次職ネタの締めくくりとして、今日は私が転生できない理由をお話しましょう。 転生二次職とはLv99までキャラクターを育て上げた更にその後、一から再びやり直し、必要経験値3倍という状況で二次職に転職しなければならないという、途方もない道のりにして茨の道です。どんな方法を用いたとしても長期戦になることは必至でしょう。 この道のりを走破するためには絶対に必要なものがあります。それは地道に努力していくという―――忍耐力です。 私には忍耐力が無いのです。 人には、二種類の人間が居ます。夏休みの宿題を毎日コツコツする人と、いっぺんに全部やる人です。 別に最終日に慌ててやっていたわけではありませんが、私は夏休み最初の一週間くらいに猛ダッシュで全部やって、後は好きに過ごしたりしていたのです。マラソンよりも短距離走の方が好きなのです。 なら、転生も一気にやってしまえと言うかもしれませんが、ものには限度があります。 夏休みの宿題は、他に何もする必要のない毎日に1時間くらいづつゆっくりやっていても1ヶ月くらいで終わるものです。 それに対して転生は、他にやらねばならないことがいくらでもある状況の中で半年間毎日5時間くらい全力で取り組まねばならないのです。 気力と勢いだけで行けるのは1週間〜2週間が限度でしょう。 『継続は力なり』『ローマは一日にしてならず』の精神で、計画を立て長期的に行わなければ到達不可能な領域、それが転生二次職なのです。 転生。 私が普通のRPGをプレイするときに一番重視するのがストーリーを進めることです。ストーリーを進める上でモンスターと戦い、適度にレベルを上げてボスを倒します。武器や防具なんかはお店やダンジョンの宝箱から入手するのです。 何百分の一の確率でモンスターがドロップするレアなアイテムを狙うなんてことはまずしないし、ボスを数発で倒せるように過剰にレベルアップするなんてことは絶対にしません。 私が一番苦手とするプレイ方法、それが『やり込み』なのです。 いわゆる一つのライトユーザーというやつですね。レイホウさんなんかとは対極に位置していると言って良いのではないでしょうか。私もロマンシング・サガ、サガ・フロンティアシリーズは全部プレイしたのですが、クリアできたのはサガフロンティア1のロボシナリオだけでした(ロボは装備で能力がパワーアップするのでやり込まなくてもよかったのです)。 ラグナロクをほとんどやらなかったこの4ヶ月の間に、気づいてしまいまったんです。 私って実は、ラグナロクのようなゲームが苦手だったということに! ラグナロクで色々なことをしようと思ったら、強くなろうと思ったら、レアアイテムをゲットしようと思ったら、やり込んでひたすらモンスターと戦わなければいけないじゃないですか。パーティよりもソロで狩場に篭ることも多いこのゲームは、チャット機能を別にしたらまさに、やり込みゲームの極地です。 よく考えてみればわかります。私って3年間もこのゲームをプレイしているというのに、最高レベルのキャラクターがLv75に満たないんです。転生に必要な『経験値を稼ぐプレイ』をしてこなかった結果でしょうか。 そんな私が、転生なんていうやり込みゲームにおけるやり込みプレイの極地のような場所に到達できるはずがなかったのです。 私が転生できない理由、おわかり頂けたでしょうか。気合でやれとか、乙女ならやってやれだとか、ムチャ言ってはダメですっ! バーチャルネットプリーストさやさやはのんびりまったりな人たちを応援しています。 |
平成17年2月26日 | 転生二次職観察日記 | |||||||||
ちょっと眺めていた露天にあった『細々としてます』という文字を『縞々としてます』と読んでしまったさやさやです。ごきげんよう。 私にもしましまウィルスが!?
なんだか楽しそうなので流れに乗ってみたのはともかく。 前回、転生二次職お披露目イベントでその性能に驚かされた私は、転生二次職の虜になってしまったのです。特にハイプリ。憧れますよねぇ…。 廃プリの人のように自ら転生することはできませんが、せめて転生した人を観察してその様子を見守って楽しみたいです。 でも、転生二次職なんてまだ数は少ないでしょうし、どこにいるんでしょう…?やっぱり高レベルの狩場とかかなぁ―――
って、居るし! ログインした途端に目の前にハイプリな人が。そ、そういえばこの溜まり場にも何人かオーラ出してる人が居たかもしれません。まさか、もう転生二次職に成っているなんて思いもしませんでしたけれど…。 驚いているヒマはありません。さっそく観察開始!
じっくり見たのは初めてですが、これがハイプリの服ですか…。なるほど、思ったとおりどの角度から見ても聖職者には見えませんね!派手過ぎ!聖職者というより、どこかのお城から抜け出してきちゃったおてんば姫さまな感じです。 そうこうしている間に中の人も復帰。
あのときはほわほわピカピカしているだけだと思っていたのですが、よく見ると頭装備が半透明になるみたいなのです。天使のヘアバンドとか付けてるとちょっとカッコいいかもしれません。 そういえば。ちょっと現在のアイテム価格相場をみてみたのですが……私が前にログインしていた5ヶ月くらい前と比べると、インフレ傾向が激し過ぎます。 天使のヘアバンドはあの頃15Mzくらいのチャット売りを見かけていたのですが、今はなんと60Mzを超えているみたいなのです。8Mくらいだったコロネットも今では20Mzを超えてるみたいですし…。ティアラとかと同じように、もう絶対に手の届かない超絶高級装備になってしまいました…。 モンク用にミストレスの王冠とか、カーリッツバーグ盾とか、トリプルマミーチェインとか欲しいなぁと思っていたのですが。あの頃だったらどれか1つくらいは買えていたのになぁ…。 今更言っても後の祭りなのはともかく。 しばらくすると他の転生二次職な人たちもやってきました。 ハイプリーストにロードナイト、ハイウィザード。そうそうたる面々ですよね。よくみるとジプシーの人も居まるみたいですし、マジさんの胸元にも見慣れない紋様が浮かんでいます。私の近くにも転生した人がこんなに居たのかっ。 しかも、レベルを聞いてみるとハイプリさんはベースレベル73で、ロード騎士さんは74だそうです…。一次職は基本的にジョブ50転職だとか言ってますし。 えっと……通常の3倍の経験値が必要なんですよね?その、あの、私のプリのレベルは74で、騎士に至っては64でして。それでもレベル上がらないなぁって嘆いていたのですが…? この、廃人達めっ! 前回のクリエイターさんもそうでしたが、このジプシーさんも姿形は同じな色違い仮実装です。新二次職の人たちはまだなのですね。アローバルカンされるまで、てっきりダンサーさんだと思ってました。 アローバルカンもモンスターにでも使わない限りは地味で、ジプシーと思う前に「ダンサーにそんなスキルあったかな?」なんて思ってしまいました。 見た目地味だなぁと思っていると、別の新スキルを見せてくれたのです。その名も、マリオネットコントロール。
ピンク色でヌメヌメ光る謎の生命体がっ!! これを見たとき頭に浮かんだのは、アビスという映画に出てきた身体が水で出来た半透明の深海生命体でした……。 ヌラヌラと怪しく光る様は、その、何と言うか……かなりイヤっぽい感じ。 ロードナイトさんのオーラブレイドは武器が、バーサークは自分自身が、ハイプリーストさんのアスムプティオは頭装備が、そしてこのジプシーさんのマリオネットコントロールは、自分と対象が半透明になりました。 うーむ。転生二次職を観察した結果から考えて、重力さん内部で半透明が大ブームになっているのは間違いありません。 きっとその内発売されるであろう『彩色済み転生二次職フィギュア』とかが、「マリオネットコントロール中」とかいう設定で全部クリアパーツになってたりしないことを祈っています。 バーチャルネットプリーストさやさやは新モンスターと勘違いされてうであろうマリオネットコントロール中のジプシーさん達を応援しています。 |
平成17年2月25日 | 転生二次職お披露目 完結編『凶事に霞む矜持』 | |||||||||
朝起きたら雪が積もっていてちょっとびっくりなさやさやです。ごきげんよう。 私が毎日更新しているせいでは、断じてありません! 【前回のあらすじ】 聖騎士と騎士の王、二人の転生騎士がお互いの意地と命を掛け合った戦いは熾烈を極めた。命を削り、精神を削って死力を尽くす聖騎士の猛攻を受け、騎士の王は禁断の技を発動する。その姿と魂とを狂気に染めて、騎士の王は最後の戦いを挑む。 剣と槍にお互いの全てを乗せて戦った二人の間には、けして解けない強固な絆が芽生えていたのだった。 ガッチリと握手を交わす騎士達を暖かな目で見守っていた、イベントを見ていただけの私達。言うなれば、このイベントの主役は舞台で競い合う転生二次職たちだったのです。このときまでは。 「君たちにも訓練に参加して貰おうと思う。パーティを組んでいない者はすぐに組むように」ラティ隊長の声が、このPvPエリア中に響き渡ります。 観客に徹していた私達は、何が始まるのかと動揺を隠せません。戸惑う私達をよそに、ラティ隊長の訓示は続―――
突然襲い掛かる、強烈な衝撃。 気が付いたときには不可侵エリアに入り込み、兵長1さんの隣に立っていました。先程の衝撃が原因のようなのですが、一体何が……って、後ろの人のBDSかっ! SSを見て初めて気づきましたよ。 何が何だかわからない私の耳に飛び込んできたのは剣戟と悲鳴。 また小競り合いでも起きたのかと思っていたのですが、どうやら本気で戦っている雰囲気です。私の目の前で鮮やかな朱の数字が飛び散り、悲痛な声と怒号がこだましています。
お兄ちゃん!? 騒ぎの中心に居たのは見間違えようはずもない雄々しき姿、オークヒーロー。 観客気分が抜け切らないところを不意打ちされ、早々と戦列を乱されてしまったプレイヤーの面々。これだけの人数が居ればお兄ちゃんの殲滅だって不可能ではないはず……なのですが。 いかんせん、不意打ち・PvPエリア・指揮系統の不統一と悪い条件が重なりすぎてしまっています。こんな大混乱の中でできることと言ったら、いつも使い慣れた技を行使することくらいでしょう。 前衛職ならば直接攻撃、弓職ならば遠距離攻撃、聖職者ならばヒール、そしてウィザードならば大魔法です。
通常のボス戦ならば取り巻きのモンスターを倒すため、通常のPvPならば敵の動きを止めるためにSGなどの大魔法を使うのはベストな選択でしょう。しかし、この場は普通ではないのです。 例えるならば『武器庫に侵入して来た敵に驚いて、近くにあった火炎放射器で辺り一面を薙ぎ払ってしまった』のに等しい行為でしょうか。結果は火を見るよりも明らかです。 複数のパーティが入り乱れて白兵戦を展開しているど真ん中に、大魔法など打ち込んでしまったら目も当てられない大惨事に…。 PvPエリアはまさに、阿鼻叫喚の地獄絵図の様相を呈してきました。 更に悪いことは重なります。通常のエリアならば一致団結して殲滅にあたるしかありませんが、この場はPvPエリアなのです。他のプレイヤーに対して直接攻撃を仕掛けることができてしまうのです。 陣頭で槍を振るう兵長1さんは、人間同士で争うという行為に心を痛め、必死に呼びかけます。騎士とは強く、優しく、誇り高くあるべきだという、騎士職に対する兵長1さんの矜持の込もった叫び。しかし、混迷のイベント会場では人々の心にまでそれが届く事は無く、空しく消えてゆくだけなのでした…。
って、兵長1さん自身を攻撃してたのかっ! 腕試しをしたくなった気持ちはわからないでもないけど、この激戦の中で戦力を割いてまで攻撃しちゃダメっ! とはいえ、これだけ混沌とした戦場では気が昂ってそういう行動に出てしまうのも、あながち責められないのかもしれません。 指揮する者が居なければ、居たとしても指揮自体に問題があれば、兵士はまともに戦うことができないのです。
力押ししちゃダメでしょ!? ちょっとは指揮官っぽいことを言って下さいよ!まぁこれは、部隊長としての命令というより、戦意を鼓舞しているだけなのかもしれませんけれど。 しかし、力で押し切ろうとしたら、そりゃあ大魔法とか範囲攻撃とか使っちゃう人も出てしまいますよう。隊長も兵長も特攻命っぽいし、もしかして義勇軍って突撃部隊だったのでしょうか……。 そんなわけで一度目の死を迎えてしまい、大ピンチ。すぐさまリザをして頂けたので事なきを得たのですが、非常にマズいです。次に死んじゃったら即退場なのですよっ。 ここは一旦離れて、遠距離からの援護に徹するのが良策かな……って、あれは!
ハイプリさん発見っっっ!! 真っ赤なボティに輝く十字架、高貴なるその姿はハイプリーストさんに間違いありません!SSを見てみるとはじめっから観客席に2、3人居たみたいなのですが、舞台上の3人ばかりを見ていたので不覚にも全然気づきませんでした。 初めてハイプリさんを見た感動に突き動かされ、思わずクリック。心ならずも殴りかかってハイプリさんを驚かせてしまいました。申し訳ないのですよう。 ぶしつけにも、近づいてまじまじと見ていると―――
受けちゃった、アスムプティオ受けちゃった! 何回か前の日記でアスムプティオを受けたい〜とか言っていたのですが、本当に受けられるなんて!ありがとう、ハイプリさんっ! 効果時間中は、何度攻撃を受けても物理ダメージが半減(PvPエリアでは2/3)されるという強力極まりないこのスキル。同時にキリエエレイソンを受けることができなくなりますが、私的にはこっちの方が断然好きです! このスキルを受けていれば、苛烈な白兵戦の中を駆け抜けることだってできちゃいます。剣でも槍でも持ってこーい!
……死に戻り? あまりにも激戦区を駆け抜けすぎたのか、気づいたらセーブポイントであるモロクに戻ってきてしまっていました。そんなっ、まだイベント最後まで見終わってないのに!
と思ったら、ちゃんと最後まで見てたみたいです。よかったよかった…。これ書くまで全然気づいてなくて、セーブポイントに復活したとき「やばい、戻れないよ!どうしよう…!」って本気で心配しちゃってましたよ。SSって本当、便利な機能だよね! バーチャルネットプリーストさやさやは公式イベントを応援しています。 |
平成17年2月24日 | 転生二次職お披露目 後編『聖騎士と狂騎士と』 | ||||||||||||
久々のプレイ日記で気合を入れすぎたのか3回目になってしまったさやさやです。ごきげんよう。 何気に前回の予告とタイトルが違ったりします。 短くまとめる気があまり無いのはともかく。 【前回までのあらすじ】 ついに転生二次職お披露目イベントに突入したさやさやは、イベントがPvPエリアで行われるという不可解さに戸惑いながらもその進行を見守る。ついに明かされた転生二次職達の性能。常人の想像を遙かに超えたそれらの業にただただ目を奪われるのであった。 というわけで続きです。 驚異の大ダメージを叩き出すスパイラルピアース。私はてっきり大型モンスターだからヒット数が多くて(通常のピアースは敵のサイズでヒット数が変わる)最高性能を引き出せていたのかと思っていたのですが、Web拍手で多くのツッコミを受けてエンシェントマミーが中型であることが発覚しました。 逆にサイズが小さくなる程威力が上がるという話も。それって、更に強いってことじゃないですか!今まで大型モンスターがメイン獲物だった騎士さんが、ロード騎士さんになって小型のモンスターでも相手にできるなんて、脅威としか言いようがありませんっ! しかし、さらに驚異なことがあります。ロードナイトの兵長1さんは既に5回はスパイラルピアースをしているというのに、いまだに倒れないエンシェントマミー。HPいくつあるねんっ! 思わずツッコミが関西弁になるくらいのタフさです。兵長1さんもちょっと焦ってる感じで気合を入れます。
およそ8度目のスパイラルピアースで見事撃沈!4200×8で倒せたことから考えると、HP30000前後もあったことに。改造しすぎですっ、スパロボの機械獣じゃないんだから!と思ったら、素でHP39760ですってよ、奥さん!ちょっと私がラグナロクから離れている間にそんなことに……!(昔からです) そんなエンシェントマミー・改、ではなくエンシェントマミー・普通で自らの戦闘力を見せ付けた兵長1は、勢いに乗ったままラティ隊長に手合わせを願います。あの強大な威力を誇るスパイラルピアースの前では、さすがのラティ隊長といえども苦戦は避けられないのではないでしょうか…? そんな私の心配をよそに、ラティ隊長はその申し出を快諾。ラティ隊長と兵長1、二人の上位二次職による模擬戦を行なうことになりました。PvPエリアがイベント会場に選ばれたのは、この模擬戦のためだったんですね。
兵長1が開始前のセリフを言い終わる前に、ラティ隊長の必殺・サクリファイスが兵長1に直撃!……ちょっと卑怯かなーと思ったのですが、一撃だけ加えるとラティ隊長は一歩引いて、今度は兵長1のスパイラルピアースを受けます。 武士は戦闘の前にかぶら矢を打ち合って戦いの合図にしたと言いますし、きっとこれもプロンテラ義勇軍流の戦闘開始の合図だったのでしょう。こうして二人の死闘の幕が切って落とされたのでした。 先程は不意打ちに気をとられて意識していなかったのですが、信じられないことにラティ隊長のサクリファイスは兵長1のスパイラルピアースを遙かに凌ぐ威力を持っていたのです!
兵長1の攻撃もけして劣っているわけではないのです。しかし、ラティ隊長の恐ろしさは攻撃だけに留まりませんでした。 兵長1が与えているダメージがおかしいのです。
星入り属性武器で攻撃したときやモンクが気球を付けたとき、例え命中率が0%であろうとも星や気球の分だけダメージを与えることができます。オーラブレイドにもこれらと同様の効果があるのではないでしょうか。 この二桁のダメージは攻撃をミスってしまって、オーラブレイドの必中ダメージだけが出ているのではないかと予想します。兵長1さんのDEXは40程度あるという話なので、決して低くありません。 つまり―――
予想が当たったことよりも、普通に会話できちゃったことに驚いてしまいました。ユーザーイベントならともかく、公式イベントの進行中に茶々を入れた声に返事してくれるなんて思ってもいませんでした。ラティ隊長もよい人です。 新鮮な驚きに感動している私をよそに、戦いは一方的な展開を見せ始めました。 一撃が6000にも及ぶラティ隊長に対し、兵長1さんの攻撃は2000前後。しかも、まともに当たっている攻撃が半分あるかどうかも疑わしいです…。 HPが15000を超える兵長1さんと言えども、これだけの戦力差の前にはどうすることもできないでしょう。もはや彼の命運もここまでか……と誰もが思ったそのとき。彼は何を思ったのか手にした槍を捨てると剣に持ち替え、一か八かの賭けに出たのです!
バーサーク!? ロード騎士最後の技にして、捨て身の特攻スキル・バーサーク。このスキルが発動するとHPは3倍になって全回復、攻撃力と攻撃速度が飛躍的上がり、移動速度まで上がるというとてつもなく強力スキルです。 しかし、その代償として全てのアイテムが使用不能になり、攻撃以外の行動が取れなくなります。ヒールを受けることもできなくなり、回避力も低下、HPは常時減っていき、喋ることさえもできなくなるという凶悪なスキルでもあるのです。最強にして最凶、全てを捨てて戦うその様は、まさに狂戦士(バーサーカー)! バーサーカーなの……ですが。何故、ピカピカピンクな半透明地球外生命体な感じなのでしょうか…。私はバーサクポーションを更に真っ赤に染めたり黒くなったりして、目だけギラギラと輝いているようなのを想像していたのですが。 ま、まぁ、ピンクだろうとオレンジだろうと戦闘能力には影響しないでしょう。1vs1の戦いにおいて、この荒れ狂う鬼神と化したロードナイトに勝てる者など存在しようはずもありません。 そう、1vs1なら。
1vs2ならば話は別です。 ラティ隊長の戦闘能力に兵長2さんの回復能力が加われば、不死身のバーサーカーと言えども、地に膝を付かざるを得ないのでした。
さすがの兵長1さんもこの行動には不平の一つも漏らすと思っていたのですが、意外や意外、快活にラティ隊長の行動を肯定します。曰く、「ラティ隊長は仲間と協力して戦うことの重要性を説きたかったのだ」だそうです。 兵長1さん……あなたホント、良い人だよ。
なんか拳で分かり合っちゃったみたいです。 お互いを認め合い、ガッチリと握手を交わす兵長1さんの言葉は更に続きます。 「だが隊長殿、これだけは忘れるな。いつか、きっと、我を超えるナイトが現れるであろう。そのときを覚悟しておくといい」 いや、それ、魔王とかの断末魔のセリフだからっ! 最後までお茶目な兵長1さんにツッコミを入れながらも、お互いを認め合う二人を見守りつつ、お披露目イベントは大団円の内に幕を閉じる―――かに、思われたのですが。 まだ、全ては終わってなどいなかったのです。 ――――――転生二次職お披露目 完結編『凶事に堕ちる矜持』へ続く。 バーチャルネットプリーストさやさやはピカピカピンク狂騎士さんを応援しています。 |
平成17年2月23日 | 転生二次職お披露目 中編『偶像崇拝の末路に』 | ||||||||
毎日更新継続中!これで三日坊主などとは言わせないさやさやです。ごきげんよう。 そろそろ精神力が尽きてきましたが。 結局あんまり短い日記にならないのはともかく。 【前回までのあらすじ】 転生実装の報を受け、すこしでもその雰囲気を味わうために転生二次職お披露目イベントへの参加を決意したさやさや。 ネットカフェの慣れないマシンに戸惑いつつも、なんとかラグナロクへのログインに成功する。集合地点へ辿り着いたまではよかったものの、イベント会場への移動に失敗するという致命的なオチを付ける。 後がなくなった最後のチャンス、第二回募集。イベント参加にRO人生の全てを掛けて挑んだ結果は、はたして―――?
進入成功! ネットカフェを探し出したときから考えると、ここまで来るのに1時間半もの時間を掛けてしまいました。それだけの価値があるイベントだと、信じたい! 会場中央にはお馴染みの『人が入れないゾーン』が設置され、その中に一人のアルケミストさんが座っています。イベント進行のGMさんでしょうか。 と、最初は全く何も感じなかったのですが、よくよく見てみると何か違和感があります。この人なんか色が違う! アルケミストさんの本来の色はこんな感じでしましましていたはず。 もしかしてこの人が噂のクリエイターさんなのでしょうか。 そういえば、現在グラフィックが実装されているのはロードナイト・アサシンクロス・ハイプリースト・ハイウィザード・スナイパー・ホワイトスミスの6職業のみだったかもしれません。 てっきり会場整理の方だと思っていたのですが、まさか上位二次職のお一人だったとは。色違いの仮処置を各国にリリースしてしまう重力さんは、ちょっとどうなのかなって思いました。 そんなクリエイターさんを眺めつつも、わいわいと賑わうイベント会場の一角に陣取ってイベントの開始を待ちます。と、ちょっとした騒ぎがそこかしこで起こっていることに気づきました。そこかしこで赤いダメージが表示されているじゃないですか! テロでも起きているのかと思いましたが、どうやら参加者同士の小競り合いのようです。それというのもこのイベント会場、PvPエリアなのです。 PvPエリアでは人をクリックしただけで攻撃になってしまいます。狭い観客席のなるべく前の方に詰めて座ろうと思うとどうしても攻撃になってしまうのでしょう。アナウンスでパーティを組んでいない人は組んでくださいと言っていますが、なかなかその場で組めるものでもありませんし。 この会場にはノビで参加している方もたくさんいます。スパノビ(Not職業)の方も居るかもしれませんが、大抵の人は他サーバから遊びに来たごく普通のノビさんでしょう。死んだふりを持っていない可能性が高いですし、下手をすれば座れない人も居るかもしれません。そんなノビさん達が攻撃されてしまったらすぐに死んでしまいます。実際、死んでいるノビさんがたくさんいるみたいです。 求められればリザレクションを掛けますけれど、私はむしろ死んだまま居た方が良いのではないかと思うのです。だってPvPエリアって、2回死んだら強制退出させられてしまうんですよ。イベントの途中であろうとも、帰ってくる術はありません。なぜこんな恐怖PvPエリアをイベント会場に選んだのでしょうか…。ちょっと疑問。 そんなわけで、いいのかなぁと思いつつもリザをしたり、ヒールをしたりしていたのです。このままだと何も見る前に消えちゃう人も出るんじゃないかなんて心配をしていたそのとき、今までは青い天の声だけだったあの方がついにその姿を現したのです!
せっかくのラティ隊長登場シーンなので、その勇姿を余すところ無く無意味にたくさん貼り付けてトップページを重くしてみました。 公式サイトでのイベント告知ではいつも見ていたのですが、本物を見たのはこれが初めてです。わー、ラティ隊長って本当に存在してたんですね。SSとかは全て捏造された手作り品だとか、実際には存在しないNPCか何かだとか思っていましたよ。 名前の前にスペースが付いているのが気になってしょうがありません。
マップ全体の青発言をしているラティ隊長と、このラティ隊長が別だったことがちょっとショック。 『さやさや』と『さやさや。』レベルの違いなのはともかく。偶然出会った人に、会えたことを嬉しがられることもある私ですが、その私自身もGMの人とか、らぐなろ娘の人とか、イベント用のキャラクターとか有名な人とかに会えるのはとても嬉しいのです。 私ってこう見えても結構ミーハーなんですよ。 何しろ、私がメインサーバであるLoki以外にもキャラを作った理由は にゃんこ先生やカーレンさんに会うためにChaosに行ってみたり、当時VNIの人がたくさん居たIrisに行ってみたりしたのは私のミーハー精神を最もよく表している出来事ではないでしょうか。 古典の有名作を読みたいなんていうのもミーハー精神の表れですよね。 あぁもうなんだかChaosに行きたくなってきちゃった。 閑話休題。 今日この場で転生二次職の力を見せてくれるメンバー、パラディン・ラティ隊長、ロードナイト・兵長1、クリエイター・兵長2の三人がついに私達の前に揃いました。 本当はハイプリーストの真っ赤な服と、アスムプティオの効果のほどを見てみたかったのですが、時間の都合なのかLokiで見られるのはこの3職業だけなのです。残念! ロードナイトの人はゴツゴツしててカッコいいなぁとまじまじと見ていると、ちょうどそのロードナイトの兵長1さんがその絶技を私達に見せてくれることになりました。 舞台の真ん中に進み出ると、彼のすぐ隣に現れるエンシェントマミー。GM48奥義の一つ、モンスター召喚が発動です!
HPが15000もあるという兵長1さんは、観客の質問にも快く答えてくれるナイスガイです。参考にしたいという声に応えて、ステータスと武器を明かしてくれました。
その素朴なハルバードにロードナイトの基本技であるオーラブレイド(一定時間基本攻撃力が増加)を掛けると、気合の声と共に奥義炸裂!
4200て!もぬすごい威力ですよ!? 私の騎士が素武器でエンシェントマミーをピアースをしたときの威力が1000程度だと考えると、実に4倍近いダメージです! もしこれが過剰精錬して対大型のミノタウロスカードを2枚挿したハルバートを使っていて、更にブレスとアスペルシオで威力を上げて、最後にLAでダメージを倍加させていたとしたら……? 20000超えの超絶ダメージを叩き出せる計算ですよ!?たった2発スパイラルピアースを撃つだけで私のモンクの阿修羅覇凰拳と同じだけのダメージを叩き出せるって、どういう威力ですかっ!? 信じられない程の大ダメージを叩き出したロードナイト・兵長1。その威力の衝撃からいまだ立ち直れないでいる私達。しかし、上位二次職の真の力はこんなものではなかった。この後繰り広げられた光景を見て、思わずさやさやはこう呟いていた。 「ガンホウの転職クルセは化け物かっ!?」と。 ――――――次回、転生二次職お披露目 後編『凶事と矜持と』をお楽しみに! バーチャルネットプリーストさやさやは名前が素っ気無さ過ぎる兵長1さんを応援しています。 |
平成17年2月22日 | 転生二次職お披露目 前編『転送ロワイアル』 | |||||
久々のきちんとしたラグナロクプレイ日記(クリスマス更新は適当に書いてました)で緊張気味なさやさやです。ごきげんよう。 実に、5ヶ月振りのラグナロクプレイ日記!? もう何のサイトなのかよくわからなくなっているのはともかく。 本当にお待たせしました。このサイトの存在意義はラグナロクプレイ日記にあると私は信じているので、普通の日記を書いているとどこか心苦しかったのです。 本来書くべきことを書けていないという見えない鎖に囚われていた私の心が、ラグナロクという光を浴びてその重圧から解き放たれ…って、詩的なんだかただ回りくどく書いてるだけなのかわからなくなってきたので普通に書きましょう。 というわけで久々のプレイ日記は、一昨日の日記で話題に出ていた『ドキッ!転生二次職だらけのお披露目イベント 義勇軍もいるよ』のレポートです。 ネットカフェでのどたばたとした登録を済ませ、久々のログインを果たした私。感慨に耽っている暇もなく、溜まり場に居たメンバーへの挨拶もそこそこにイベントの集合場所へと急ぎます。 イベント自体はPvPルームの一室を貸切にして行われるのですが、その場所へ転送してくれるNPCの人がゲフェンとイズルードに現れるらしいのです。 スキルウィンドウからポタルを起動して行き先リストを確認すると、モロク・アルデバラン・ウンバラ・ゲフェンフィールドとあります。このゲフェンフィールドというのは確か、グラストヘイムへ行くためにゲフェン左マップの一番端っこでメモを取っていたヤツです。ゲフェン左上の猫マップの方がグラストヘイムへは行きやすいのですが、ゲフェンに行くことも考えてこの位置で保存していたのです。 わざわざカプラさんに転送してもらうのも何なので、これで行ってみましょう。ワープポータル!
ポリン居すぎ!色的に地味ですがファブルも同じくらい居るし!私が居なかった2ヶ月の間にモンスター増量キャンペーンでも展開していたのですか!? 一瞬、お披露目イベントの関連なのかとも思いましたが、どうひねって考えても転生二次職お披露目とポリンの間に関係性が見出せません。新人GMさんが間違って大量に出しちゃったのか、はたまた愉快犯な人がフィールド中のポリンたちを集めて悦に入っていたのか、自然の流れでこうなってしまったのか。謎は広がるばかりです。 もし騎士だったらブランディッシュスピアーで殲滅して悦に入りたいところですが、いかんせん今はマグナムクリップも持っていないプリーストな上にイベントの開催時間の間際です。後ろ髪引かれつつも1、2匹アクワンで叩いただけでその場を後にする他ありませんでした…。 ほんと、何だったのでしょう。 大量ポリン発生に首を傾げながらも、テレポートと速度増加を駆使して何とか集合場所に到着。開催時間の3分前、ギリギリ間に合いました! 今回のイベントは転送NPCの場所が固定とのことで、昔参加したイベントとは違って行けばいい場所がわかっています。当然、相当数の人がひしめき合っていることを想像していたのですが……実際に会場に着いてみると、集まっていたのは20人前後という驚くべき少人数でした。 今回はイベントと言っても自分達は見ているだけっぽいですから、参加を見合わせた人も多いのかもしれませんね。 公式サイトに人数制限があると書いてあったので参加できない可能性も否定できませんでしたが、このくらいの人数ならば問題なく入ることができるでしょう。ホッと一安心です。 色々考えている内に3分なんてあっという間に過ぎてしまいました。時計の針が午後5時を指した時、ついに天の声が!
ワールド全体発言の黄色ではなく、マップ全体発言の水色です。きっとこのマップのどこかで透明なラティ隊長が私達に伝えてくれているのでしょう。いやがうえにも緊張感は高まります。 隊長のお言葉が終わると、一緒に居た人たちから歓声が上がります。 「NPCが出た!転送だ、転送だ」と。 え、どこどこ、NPCどこっ?次々と消えていく周りに居た人たち。あ、本当に居るんだ、私も早くNPCに話しかけて転送してもらわないとっ!NPC、NPC!
……あれ? あれ?あれれ?あれあれあれ?募集、終わり、って?え?先程一緒に居た20名ほどの人たちが消えて、ほんの数名の人達だけが残って―――乗り遅れた!? なんてコト、なんてコトッ!あれだけ苦労してここまで来たのに、人数的には余裕しゃくしゃくだったのに、肝心なところでNPCを見つけられなかっただなんて! 久々のラグナロクでキャラクター視認能力が落ちていたんでしょうか、慣れないネットカフェの液晶画面がいけなかったのでしょうか、それとも……。 考え出したら切りがありません。ラティさんの放送では、今のは第一回募集終了であり、第二回募集も行うとのことです。ここは気分を切り替えて、第二回募集を待つことにしましょう!今の失敗を教訓に、次に活かせばいいのですよ。ポジティブシンキング、ポジティブシンキングッ! と、待つことを決意したのですが。……暇です。はっきり言って暇なんです。ポツリポツリとまた人が集まり出して、さっきよりも多くなってきたのは確かですが、イベント主催側でもない限り人が多ければ暇じゃなくなるというわけでもありません。 狩りなんかしていたらいつの間にか終わってそうなので場所を離れることもできませんから座っていたのですが、待っている間にネットカフェ内で本を物色するのも何です。席を離れている間にイベント始まってしまうかもしれませんし。本を読んでたら見逃す可能性がすごく高いような気もしますし。出来ることが無いのです。 会場にはかなりの人数が集まっているというのに、ソロな人が多いのかほとんど会話が聞こえてきません。沈黙が沈黙を呼び、何だか重苦しい、まるで発言をしてはいけないかのような雰囲気さえ漂っているように感じてしまいます。 ――このままでは、ダメだ。 私がもっとも耐えられないのが、複数人が一所に居るにも関わらず会話が無い状況です。誰かが演壇に立って話すとかの黙ってなければならない状況ならともかく、今は別に好き勝手おしゃべりしていい場のはずなのです。 ですから宴会みたいな場では、私は会話が途切れないように常に話題を探していたりするのです。こういうときの私は、ほんの少しのボケも見逃さずにツッコミを入れ、いざとなれば自分自身を笑いのタネにして、心に小さからぬ傷を負いながらも雰囲気を盛り上げようとするのです。 同じような考えを持つ人や、別の方法で場の雰囲気を変えようとする人とは主導権の取り合いをしてしまうこともしばしばありますが、黙っているよりは全然良いんじゃないかなーと思うのです。 何か一発ネタでもないかなと考えていたとき、「6時までだから、次募集が来るとしたら30分頃か」という誰かの発言が。 ――何と言う、勇気。 何の変哲も無い普通の発言と思うかもしれませんが、誰もが押し黙ったこの空間で発言をするというのはとても勇気が要ることなのです。もしその発言に誰も続かず押し黙ったままだったら、まるで不謹慎な発言をした「やっちゃった人」と思われてしまう可能性も否定できないのです。 この発言に続いて会話を弾ませずして、どうして場の雰囲気を盛り上げられるというのかっ!彼が開いた突破口を閉じさせてはいけない! 彼の発言を受けて、私の頭に浮かんだのは重力時間。今ならばガンホー時間でしょうか。予定通りの時間に事が進むはずが無いというラグナロク伝統のアレです。 ガンホーさんには悪いけれど、ネタにさせて頂きましょう。 そうと決まれば私のタイピングは留まるところを知りません。「ガンホーさんを甘く見すぎですっ!早く見積もって……45分というのはどうでしょうか?」と打ち込み終わるまで、10秒掛かるかどうかです。その後も会話は起こり続けました。ぶっちゃけ、それほど盛り上がりはしなかったかもしれませんが、沈黙が場を支配するという状況だけは回避できたのですからよしとしましょうよ。 なんとなく会話を続け、ここら辺でちょっと一発ネタでもやらないとダメかなとか考えていたところ、突然私達の目の前に信じられないものが!
ロードナイト!? 颯爽と現れてスキルを見せつけると、来たときと同じように颯爽と去って行きました。今から見に行こうとしているこの場に転生二次職の人が現れたことよりも、もう転生二次職に転職していることの方に驚いてしまいました。通常の3倍の経験値が必要なはずなのに……、レベルアップ早すぎですっ! ともかく、イベント待ちで緩んでいた雰囲気に活を入れてくれた彼には感謝の念が絶えません。ありがとう、名も知らぬロード騎士の人! そして時計の針が30分を回り、35分を過ぎたとき。待ちに待ったあの声が!
思ったより早かったですね。考えてみれば、ガンホーさんは今までに数十回もの公式イベントをこなしてきているのです。時間通りに進行出来ないことが続けば何らかの手を打っていないはずがありません。もしかしたら、わりと手際が良くなっているのかもしれません。 ともかく再び訪れたチャンスです、今度ばかりは絶対に外せません。ここまで来るために払った犠牲(1DAYチケットとネットカフェ利用料)、これから払うであろう犠牲(USBメモリ4000円)を無駄にするわけにはいきません。 そして何よりも、「結局、第二回募集も参加できませんでした〜。テヘッ★(ダビデの星)」なんて結果じゃイベントレポを期待してくれている人達に申し訳が立たないんですよっ! 先程は確かにNPCの出現場所を確認できませんでした。ですが、消えて行った人々の向いていた方向、人々の陣取り方から判断して大体の位置を予測済みです。 そして事前情報として、NPCに話しかけると出るらしい選択ウィンドウでは下を選ばなければならないということが分かっています(さっき上を選んで行けなかった人が教えてくれました)。 画面を凝視し、NPCを発見しだいクリック。会話を素早く終え、選択肢では下を押してエンター。見敵必殺・一撃必勝!この動作に、私はRO人生の全てを賭けますっ!(プレッシャー掛かり過ぎ) 長いようで短かったラティ隊長の演説が終わると、先程は見つけることさえできなかった転送NPCの姿が私達の目の前に! 40分の時を待ち、ついに私の目の前に姿を現した転送NPC。しかし、その姿は私がよく知るプロンテラ警備兵のものでした。「なぜ、彼女が…?」しかし、その疑問に答えてくれる声はなく、考えている時間も残されてはいませんでした。 動揺を押さえて彼女をクリックすると、表示されるメッセージ。内容なんて、ほとんど覚えていません。そして表示された選択肢に目をやると、確かに下の方が『転送する』になっています。最後にして最大の罠ですね。 冷静に下を押してカーソルを動かし……ふと彼女に目がいきました。あの頃から変わらない、無機質な目からは何の感情も読み取ることが出来ませんでした。焦るような、悔しいような、それでいてどこか懐かしいような、何とも言えない気持ちが私の中で渦を巻いていました。けれど、私にできたことはただ、無言でエンターキーを押すことだけだったのです。 「SSを…。SSを撮る暇なんて、私には無かったんだよ……!」 ――――――――――to be continued. 【次回予告】 転送NPCを撮れなかった悔恨を言葉にすることで解消したさやさや。後顧の憂いを絶った彼女は、期待と希望を胸に秘めてイベント会場へと突入する。 しかし、そこで繰り広げられていたのは狂乱の宴。 か弱き者の悲痛な叫びが木霊し、騒乱と狂喜に満たされたイベント会場で彼女が見た、上位二次職の真の姿とは―――? 次回、転生二次職お披露目 中編『偶像崇拝の末路に』。荒れ狂うイベント会場を、生き残れさやさや! バーチャルネットプリーストさやさやは公式イベントに参加しようと頑張る人達を応援しています。 |
平成17年2月21日 | 心に伝わり豊にするもの |
ちょっと色々ちゃんとしようと、BBSへのレスと試験的にWeb拍手へのレス(占いの下に設置しました)を試し始めたさやさやです。ごきげんよう。 Web拍手へのレスは更新した次の日とかにまとめてしようかなとか。 突然ですが、私は家ではあまり小説を読まない人です。せっかく他の事が何でもできる家にいるというのに、何処に居てもできることをするのはなんかもったいないなぁと思ってしまうのですよ。家で小説を一冊読み始めてしまったら最後まで一気に読もうと思ってしまうので、数時間拘束されてしまうことは確定していますし。 だったら家でしかできないことをしたいです。写真を撮ったり、ゲームをしたり、インターネットをだらだら見たり、ゴロゴロ部屋中を転がりまわったり。 そんな私が小説を読むのに充てる時間は、他にも多くの人がそうしているであろう電車での移動時間です。一緒に誰か居ない限りはいつも本を読んでいます。 そんなわけで、昨日遠出をしたときにも本を読んでいました。読んでいたのは言わずもがな、ロミオとジュリエットです。 このロミジュリ(略すと高尚な雰囲気が無くなりますね)を読み始めた当初は文章を読解するのがかなり大変だなーと、非常に回りくどい読み難い文章だなどと苦々しく思っていたのです。正直、面白いから読むのではなく、物語への興味が半分、高尚そうな古典を読んでやるーという意地が半分で読んでいたのです。 だって、ですよ?これ、ロミオとジュリエットの中に出てくるセリフの一部なんですが……。 僧ロレンス 「薄墨色の眼をした朝が、夜のしかみ面に微笑みかけ、 東の空は、光の縞が雲を綾に染めなしている。 斑の闇は、まるで酔いどれのようによろめきながら、 日の道、タイタン神の焔の車先から逃れてゆく。 さて、太陽があの燃える瞳をあげて、昼を勢いづけ、 しとど置く夜の露を乾しおわらぬうちに、 毒ある草々、貴い薬液をもった花々を、 この籠一ぱいに摘まなければならない。」 ――――――――――ロミオとジュリエット第二幕・第三場より 最後の二行を読むまで、何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。 このセリフは情景描写をしていたのですね。夜が明け始めた空を見上げながら、「日が落ちる前に薬草と毒草を集めて帰らなきゃっ!がんばるぞ〜」って言ってるみたいなのです。3回読み直してやっと、情景を頭に思い浮かべられるくらいに理解することができました。 前に読んだ竹河聖さんの『風の大陸』の情景描写なんて、初めて読んだ1巻の1ページ目の最初の描写を1度読んだだけなのに頭の中に大陸の風景が広がるほど理解し易かったと言うのに。 ロミジュリは大抵のセリフがこんな感じなのです。もしこのセリフをオペラとかで初めて聞いたんだとしたら、理解するためのセリフを反芻する時間がありませんから、ちんぷんかんぷんでさっぱり理解できなかったかもしれません…。 でもですね。昨日、目的地である帝都へと向かう特急列車の中で読んでいたとき、ふと今までとは違う感覚が得られていることに気づきました。文章を読んでいてドキドキとワクワク感があったのです。 それを一番に感じたのはバルコニーのシーンでした。「ああ、ロミオ、ロミオ!あなたはどうしてロミオなの?」というあの有名な場面です。 私はてっきり、既にラブラブな二人が見つめ合ってお互いに言っているのかと思っていたのですが、実際には『物思いに耽ってバルコニーに出、星を見上げながら独り言を言っていたのを、庭に忍び込んできたロミオが偶然聞いてしまった』というシーンだったのですね。 これが最近のラブコメだったら、ロミオはジュリエットの独り言は聞こえてなくてお互いの心を知らないままにすれ違いまくって、読者はヤキモキするところでしょうか。 しかし、舞台劇にそんな何話も掛けて延々と二人の思いを募らせるような時間はありませんし、この作品の見所もまた別のものです。独り言を聞かれてしまったジュリエットは素直にその心を認め、ロミオもその想いに応え、お互いの心を知るのでした。 私がドキドキワクワクしたのは、いままで煩わしいとさえ思っていた、二人が次々と紡ぎ出すそのセリフの表現だったのです。とてつもなく、眩暈がしそうなくらいに詩的なんですよ。さっきのロレンスさんの比じゃありません。 詩と言えばポエムです。私の中のポエムイメージは、うら若き乙女が夜な夜な机に向かって秘密のポエム帳に綴っている、何があろうとも決して人には見せられない、もし見られたら見た方も見られた方も心に大きな傷を負ってしまうというようなものです。 別に詩を書くことを否定しているわけではないのです。人に見せるものではなく、ひっそりと想いを書き綴るものだと思っていたのです。詩を書くのは素敵なことだと思いますし、私も書いたことがあります。公開は出来かねますが。 そんな私の中のポエムイメージを、二人のセリフが完全に破壊してくれました。もうですね、何と言いますか「詩の美しさにうっとりする」なんていう、マンガだったら背景にポワポワした丸い効果がたくさん付いちゃいそうな恥ずかしい表現を躊躇いなく書いてしまうくらいに美しい詩なのです。 それくらい私には十分過ぎるほど美しい詩だと感じられたのですが、訳者である中野好夫さんははしがきで「詩の翻訳に絶望した」と仰っています。Web拍手でも「是非原文を読んで英語の美しさを堪能して頂きたいです」と言われいたので、その美しさは読む人に神クラスの衝撃を与えて感受性を200アップ(上限値は999)してしまうくらいの物なのでしょうね…。英語を母国語のようにスラスラと読めない自分が恨めしいです。 とにもかくにも、もし私が誰かにロミオクラスの詩的で情熱的な想いを告げられたら、グラリとしてしまうこと間違いありません。 ロミジュリは私も日記の文章にちょっとだけ詩的な表現を入れてみようかなとか考えちゃうくらい素敵なのです。いいなぁこの表現欲しいなぁなどと詩の素晴らしさをかみ締めていたら、列車がいつの間にか目的地についてしまっていました。結局ほとんど読み進められなかったみたいです 読んで、読み直して、注釈を読んで、まだ読み直してという感じで読んでいるので最後まで読み終わるのはいつになることやらわかりませんが、楽しいので良しとしましょう。 そんなわけで現在のロミジュリ読書進行度は、第二幕・第三場の冒頭です。どうやら第五幕・第三場まであるみたいなので、まだまだたくさんの詩的表現に出会えるのですね。この先の詩を読むのがとても楽しみです。 普通なら「この先の展開が楽しみです」と言う所を「詩を読むのが楽しみです」というくらい、詩ってすばらしい! バーチャルネットプリーストさやさやはポエム書きな乙女の人達とシェイクスピアさんを応援しています。 |
平成17年2月20日 | ネットカフェの惨劇と優しさと |
長びいていた風邪もほぼ治り、ようやくやる気の出てきたさやさやです。ごきげんよう。 心配したりアドバイスを下さったり体験談を聞かせてくれたりで、皆さんありがとうございました。とても励みになりましたっ。皆さんもお体には気をつけてくださいね。 風邪に負けない体力を付けたいのはともかく。 私ですね、もうちょっと更新頻度を上げようと思うんです。 というのも昨日ちょっとした会合があって、やえさんとその師匠である天堕輪さん(絶対変換出ないので『テンダ ワ』で変換してます)と、韓国のVNIであるヒェミさん、後ダイスさんとレイホウさんとれなさんとやえさんと色々話していたのです。韓国と日本の文化と教育と認識の違いとか、朝鮮半島の情勢とか、キムチとか、韓国のりとか、色々。 その場で、ちょっと電車の地名を一文字間違えて別の駅に言っちゃった話をしたり、「釜山にはどんな山があるの?大きい?」って聞いたりしただけなのに、「新属性開拓中?いつからドジっ子属性付けたの?」とか「さやさやはアホの子や。青森は森とちゃう、北海道は道とちゃうやろう?さやさや=アホでFA(ファイナルアタック)」とか色々言われたのです。その中でも一番言われたのが「さやさやーHP更新しろやー」でした。あまちー(天堕は変換に出ません)が言い出したのですが、つられたように他の人も声を揃えて言うのですよ。れなさんだけは違ったのですが、それはまた別の機会にお話します。 あまちーなんて最後の1時間くらいは何話しかけても、「さやさやーHP更新しろやー」しか言いませんでした。 ひどいです。私だって日々減っていくHPのアクセス数に何も感じていないわけでは無いのですよ?見てくれる人が段々減っていくのはとても悲しく、忍びないです。更新しようとは思っているのです。 ただ、長い間更新しないでいると、どうにも次の日記が書きづらくて。こんなに長い間更新していないんだから、次の日記はなんか長いのでなるべく面白くなるように書かないといけないかなぁとか考えてしまって、また書くのに時間がかかってしまうのです。日々の日記というよりも1つ1つ独立したテキストを書いているような感覚に陥ってしまっているのですね。 悪い循環ができてしまっているので、ここら辺でちょっと短めの日記をたくさん書いて、気持ちを切り替えていこうかなーと思います。 というわけで日記の話題と言ったらラグナロクです。プリーストなんだし、やっぱりラグナロクに関係していることをちょっとは書かないとなーといつも考えていたのですよ?「ラグナロク日記まだー?」というWeb拍手にも心苦しく思っていたのです。 長らく凍結されていたという転生パッチも来たみたいですし、あの記事の事件からも4ヶ月も経ったことですし、ここでちょっとラグナロクでもやってみようかなと。 今までは自分が転生する可能性が限りなく0に近い(私が転生できないであろう理由はまたその内書きます)ので『関係ないコト』と決め込んでいたのですが、色々話をしている内に転生二次職になれないまでも、見てみたいなーと思い始めたのです。アスムプティオとか掛けられてみたいのです。 しかし、転生パッチが来てから日も浅いためか、まだまだ私の周りには転生二次職の人は居ないのです。赤いアコな人とか赤い剣士な人とかはわりと居るみたいなんですけどね。 そこで目を付けたのが、コレですよ! 上位2次職お披露目「義勇軍公開トレーニング」 鳴り物入りで実装したのに全然見かけない状況が悲しかったのか、転生を迷ってるオーラな人たちにハッパを掛ける為なのか、ガンホーさん自らが転生二次職の力を見せ付けて紹介してくれるというイベントです。 日程を見ると既に開催期間に入ってしまっているため、既に終わってしまったサーバもたくさんあります。私が参加できる可能性が一番高いのは日曜日のLokiサーバでしょう。是非これに参加したい! でもタイミングの悪いことに、今日はちょっと遠出をすることになっていたのです。どう考えても時間までに家に戻ることが出来そうもありません。色々考えた結果、近くにネットカフェを探してそこでプレイすることにしました。歩き回って探し回り、やっとのことでラグナロクのできるネットカフェを発見!即座に駆け込みました。 しかし、悪いことは重なるのかそのネットカフェでは1DAYチケットが売り切れてしまっているとのこと。他のお店に行こうかとも思いましたが、時刻は既に午後4時半を回っています。イベント開催まで30分もありません。次のネットカフェがすぐに見つからなければ、見つかったとしてもそのネットカフェにラグナロクができる環境が無ければアウトです。 さすがにまだ1ヶ月分のチケットを買う気は起きません。考えに考えた末、1DAYチケットは友達に連絡してを借りることにし、このお店に入ることにしました。ゲラゲラ、君に決めた! 久々のラグナロク。去年のクリスマス以来、実に2ヶ月ぶりのラグナロクです。自分の家ではないのでチケットを買うのにも一苦労。ラグナロク日本公式サイトにアクセスしてチケットセンターはどこかなとか探したり(チケット買えるのはガンホー公式サイトです)、サービスフロントでアトラクションIDを入力してエラー出しまくってみたり(チケット買う時はガンホーIDです)、画面が小さいなぁと四苦八苦してみたり(家のPCより400ドットづつくらい狭いのです)。 なんとかログインできたときには既に5時10分前でした。 ログインしたらしたで、全くのデフォルト設定なので画面サイズを調整したり、スキルを調整したり、ウィンドウを配置したり。 なんとか時間に間に合ってからもまた色々……。 ここまで書いておいて何ですが、イベントのレポートはまた今度ということで。期待させてしまっていたらごめんなさい、なるべく早く書きますのでお待ちくださいな。 そして、イベントが終了した午後6時。さぁ、家に帰って今度はGvGに参加しようと思って帰り支度を始めたときに、それは発覚しました。 エクスプローラが、無いのです。 デスクトップにも、スタートボタンのプログラムにも何処にも存在しないのですっ!それなら、とマイコンピュータを開いてみたのですが、中には何も表示されません。 デスクトップとマイドキュメントフォルダ以外にアクセス出来ないのです。試しにIEやマイドキュメントのアドレス欄に直接パスを指定してアクセスするのですが――― 「そのフォルダにアクセスすることが出来ません」と表示されるばかり。どうやら、勝手にPCの内容をいじられないように強力なアクセス制限が掛けられているみたいなのです。 よくよく考えてみればそういう対策ももっともなのですが…。これじゃあ、撮ったSSが持ち帰れないじゃないですか! 一大事です、姉さん大変です、これじゃあレポートが書けません!1時間の努力の結晶が、132枚のSSが!(撮りすぎ) そうだっ、店員さんに相談してみよう。店員さんならきっと何とかしてくれるはず!店員さん、これこれこういう理由でSSが持って帰れないのです、なんとか助けてくださいっ!相談を持ちかけると何人かの店員さんが集まって何やら相談を開始、その中で一番先輩っぽい人が結論を一言。 「お客様がアクセスできない設定なので、変えることは出来ません。諦めてください」 ま、まじでー!? そんな、持って帰れないの?ここは純粋にゲームをプレイすることのみが対象の場所で、HPでの公開なんてサポート対象外ってことなの?諦めて、帰るしかないの…? 苦悩、しました。イベントはまだ明日も開催されますが、もう残っているのはプレイしていないサーバだけです。行動が制限されるノービスで参加するしかなく、そもそも平日などにアクセスできようはずもありません。 それに、ここでやったことが無に帰したとしたら、またしばらくラグナロクをやる気力はなくなってしまうでしょう。 なんとかSSを取って来れないかと色々と試してみました。再度ラグナロクに入り、SSを撮ってみるとちゃんと数字が加算されていますから、私からはアクセスできないけれどファイルは確実に存在しています。ならばとフォルダではなく、ファイルを直接指定してみるもアクセスは不可。 コントロールパネルはもちろん触れないので自分で設定をいじることも不可。システムのプロパティは見れたので、ユーザーがこれ以外にも存在することは確認できました。PCを再起動しますが、当然ながらパスワードが掛かっているので他のユーザーでログインすることはできませんでした…。 何を試してみてもダメ。店員さんに相談してもダメ。 正直、ゲラゲラの店員さんが悪魔に見えました。呪いブレスを掛けてホーリーライトを連打したい気持ちにさえなってしまいましたよ。 1DAYチケットが切れていたときから、何やら嫌な予感はしていました。でも私には。私には、他の選択肢なんて、無かったんですよっ……! 憔悴した顔で受付を見つめていると、店員のお姉さんが話しかけて来ました。さっきの相談には加わっていなかった人です。どうせダメなんだろうなぁと思いつつも、どうしてもSSが欲しい事を誠心誠意、切々と伝えました。 すぐに「無理です」と返ってくるかと思ったのですが、何やら考えてマイクで相談したりしています。そして一言、「どちらの席でしょうか?」と。 私の想いが通じた!望みが、生まれました。 席番号を伝え、一緒に私の席に向かいます。PCを操作しだすお姉さんに先ほどわかったことを簡潔に伝え、別のアカウントで入らなければ無理ではないかと話します。 お姉さんは再起動をすると、ログイン画面でキーボードに向かいます。パスワードを見ないように後ろを向き、しばらくしてお姉さんに声を掛けられて見た、画面に映っていたもの。その名は―――エクスプローラー。 開くと、ちゃんとフォルダの中が見えます!Cドライブ→Program Files、Gravity→RagnarokOnline→ScreenShotと開いた先に待っていたのは、まごう事なき132枚の愛しきSS達でした。会いたかった…、会いたかったよう! SSを圧縮してMSNメッセンジャーで友達に一旦預けて後で回収するという手もあったのですが、お礼の意味も込めて128MB書き込めるUSBメモリ(税込み4000円)を購入すると、素早くUSBメモリに格納!きちんと書き込めたことを確認すると、PCからSSを削除してお姉さんに報告、通常ユーザーでログインしなおしてもらいました。 ほんと、このときはお姉さんが天使に見えました。ブレス速度増加にキリエエレイソンを掛けてヒールを連打したい気持ちにさえなってしまいましたよ。 実際には心を込めてお姉さんにお礼を言い、そっと心のALT+3を押して店を後にしたのですけれどもね。 午後から降り出していた雨も止み、雲の隙間に瞬き始めた星を見上げると「またネットカフェを利用する機会があったら、必ずゲラゲラを選ぼう」そう心に誓ったのでした。 ラグナロクは二度とやりませんけれど。 同じお店でも店員さんには厳しい人も、優しい人も居ました。皆さんもどうしても譲れないことがあったら、頑なに一辺倒に攻めるのではなく別の角度からも攻めてみる事をおすすめします。 きっとどこかに道は残されているはずです。 バーチャルネットプリーストさやさやはゲラゲラの優しい店員さん達を応援しています。 |
平成17年2月15日 | 風邪を引きました |
バレンタインとか寝ていて、気づいたら終わっていたさやさやです。ごきげんよう。 バレンタインを寝過ごす、って!乙女としてどうなのかっ。 しかも、バレンタインって言ったらちゆちゃんさまの誕生日じゃないですかっ!お誕生日おめでとうございます!既に二日遅れっぽいのですけれども、たいへんおめでとうございましたっ、これからも頑張ってくださいませっっっ! 16歳(同い年!?)になったりしてすごかったらしいのに、おめでとうございますを言うのもサイトを見るのも遅すぎた、相変わらずリアルタイムとは程遠い存在な私っ!ぎゃぼー! そういえば、本家さまとポータルさまは同じ内容なのでしょうか。何だかよくわかりませんが、あらためて両方リンクしておくことにしますっ。 と、ハイテンションはここまででございます。テンションを上げる体力と気力が尽きてしまいました。 寝過ごしたと言いましても、別にぐーたらと惰眠を貪っていたわけではないのです。風邪を引いてしまっていたのですよ。 引いたのは1週間程も前のことなんですけど、まだ治らないのです。引いた初日は外に出る気力も体力もなくて、1日寝込んでいました。かかりつけのお医者さんから貰っていた薬が切れていたので、置いてあった市販の薬を飲みました。何だか直るーという感じが全然湧いてきません。 次の日、全然良くならないので近くの診療所に行ってみました。何やら私の周辺でインフルエンザが猛威を振るっていたのでインフルエンザかもしれませんと言ったのですが、「たぶんインフルエンザではないよ」とお医者さまは仰いました。そのときには「たぶん」という言葉に何か引っかかるものを感じつつも、お医者さまが仰るならばそうなのか、と納得して薬を貰って帰りました。 次の日、熱があるときは頭を冷やすべきであることを思い出しました。 いや、何て言いますか、完全に忘れていたのです。「風邪のときは薬を飲んで寝る」の先に進む余裕が肉体的にも精神的にもなかったのです。ですから当然、こめかみにきゅうりだったか梅干だったかを貼るという民間療法なんていうネタ的な治療法は頭の隅をかすめさえしませんでした。 次の日は一日中寝ていました。 次の日も一日中寝ていました。 全然良くなる気配がありません。 一日中寝ているとさすがに眠れなくて、横になっていても色々考えてしまいます。病気で弱気になっているのか考えはネガティブな方向に進み、このまま死んでしまうのかとか、HPを閉鎖しようとか。 あぁ、ロミオとジュリエットを最後まで読みたかったな。きっと最後には両家も仲良くなって、二人は幸せな結婚式を挙げて、生涯独身を誓っていたロザなんとかさんも「結婚も……悪くなさそうね」とか言ったりして、激しくモンタギュー家を嫌っていた好戦的なティボルトさんも「モンタギュー共は大嫌いだが、あいつは……まぁ、嫌いじゃない」とか言ったりして。そして最後は満面の笑顔なジュリエットがブーケを投げるところで終わるに違いないです、私はそう信じています―――とか最後に書いて終わろうとまで考えていました。(まだ読み終わってないのです) 次の日には思い直しましたが。 体が弱っているときは色々とても危険だな、と身をもって体験してしまいました。まだやめるつもりはありません。 電話をしたら、次の日は心配して人が来てくれました。私の布団を見るとなにやら相談を始めまして、新しい布団を買って来てくれました。どうやら私の布団はとても薄かったみたいです。そういえば、夏掛けという名前でした。寒いな、とは思っていたんですけれども。 次の日、知り合いの方に電話をしたら、インフルエンザには「専用の検査があるんだよ」と言われました。大きな病院だと検査してくれるらしいのです。そう言われると、「たぶんインフルエンザではないよ」というお医者さまのお言葉が不安になってきました。もしかして、『インフルエンザの可能性は否定できないけど、たぶんチガウヨ?』みたいな気分に。 不安は次第に大きくなり、耐えられなくなったとき、大きな病院に行くことを決意しました。 本当は大きな病院には、あまり行きたくなかったのです。 ほら、大きな病院って、よく冗談交じりに「2時間待って診察は5分で終わった」なんて話を聞いたりするじゃないですか。そんなに待っていたら病状が悪化してしまいそうです。 でも、行ってみたら自分の認識が誤っていた事、そんな話は冗談でしかなかったことがわかりました。実際は全然違ったんです。 だって大きな病院に行ってみたら、4時間待って診察は3分で終わりましたから。朝9時に家を出たはずなのですが、何処にも寄り道はしていないはずなのですが、家に帰ってきたのは午後3時でした。 さすがに本を読む気力がなかったので、ひたすらに目をつむって耐えていました。 ちなみにインフルエンザではなかったみたいです。診療所で貰ったのとあまり変わらない薬を貰いました。 診療所の先生の言葉を信じ切れなかった私への罰だったのでしょうか。 病院を出て帰る道すがら、眩し過ぎる太陽の光に目を細めながら、「家でおとなしく寝ていればよかったな」などと思ってしまう、そんな天気の良い冬の日のことでした。 バーチャルネットプリーストさやさやはちゆちゃんさまと地域に密着した診療所を応援しています。 |
平成17年2月4日 | 読書をしましょう |
2月に入ってしまったけどいまだに年賀巫女写真が完成していないさやさやです。ごきげんよう。 もう少しで完成、というところで2週間ほど止まっているのはともかく。(いや、ともかくで済ませちゃダメでしょ!?) 最近ですね、本が読みたくてしかたがないんです。 『ひぐらしのなく頃に』もサウンドノベルというジャンルなので、大きく分ければ読書ということになるのかもしれません。ですが、さすがに「読書している」という気分にはなりません。ネット上にて公開されている創作やパロディの短編・長編のお話を読んだりするのですが、そういうのもまた違う気がします。 紙に印刷され、本として編集された、本を読んでいると実感できるものが読みたいのです。それも、私の大好きなライトノベルではなく、文学とか一般に良く知られているモノを。 それというのも、本の中で他の本について言及しているものがあったからなのです。あるライトノベルを読んでいたら、物語の中の主人公やヒロインなどの登場人物自身が本を読んでいるシーンが出てきたのです。 とても有名な作品や作家さんの名前を挙げ、セリフを引用したり作品傾向について語ったりしていたのです。マリみてでも『枕草子』とか出てきましたし、最新刊『インライブラリー』はその名の通り図書館が舞台でしたよね。 紫式部さんや清少納言さん、樋口一葉さんに三島由紀夫さん、シェークスピアさんなんていう、教科書に出てくるくらい誰でも知っている超絶作家さん達の作品。名前だけなら私でも知っていますが、読んだことはおろかどういうお話なのか想像すらつきません。『葵の君』ってどんな人なんだろう……。 好きな作品の中で主人公たちが、知っているのが当然という感じで語っている作品について、何も知らないのはとても悔しいです。 本を読みたい理由はそれだけではありません。身近に楽しそうに本を読む人が居ると、自分も読みたいなと思ってしまうのです。この間レイホウさんの日記にも書いてありましたけど、レイホウさんはかなりの読書家です。 きっと本人は「自分が読書家である」だなんてことは全然意識していないに違いないです。私達が息をして食事をとるのと同じように、本を読むことがごく普通な生活の一部になっているのでしょう。 そんな人が身近に居ると、普段から本を読んでいない自分は間違っているのではないか?なんて思えてきてしまうのです。 それに加えて、レイホウさんは読んでいる本が私とは全然違うのです。私はれなさんに貸すためにのだめカンタービレをカバンに入れていたのですが、レイホウさんのカバンの中には死刑廃止論とかがごく当たり前のように入っていました。ハードカバーな理論の本なんて、強制されない限り私には読む機会がなさそうです。 そう言えば日記によく作家さんの名前が出てきますよね、江戸川乱歩とか森鴎外とか。特に文豪・森鴎外が大好きみたいですよね。森鴎外のVシリーズがどうのとか、森鴎外が助教授をしている名古屋大学に行きたいとか言っていた気がします。 森鴎外って名古屋の人だったのですね。 「鴎外じゃないっ!」と怒られたのはともかく。 実際にそれらの本を読もうと思ったとき、大きな壁が私の前に立ちはだかります。私はライトノベルばっかり読んでいるので、文学的な雰囲気が漂う文章を読み解くのがわりと苦手なのです。この間ちょっとルネッサンスな気分になったときに塩野七生さんの『コンスタンティノープルの陥落』を読んだのですが、通常のライトノベルを読むのの3倍くらい時間が掛かってしまいました。文章が研ぎ澄まされるほどに読解に要する時間が長くなってしまうのです。 この作品のように興味があるものなら、時間さえ掛ければ理解はできます。でも、「読みたい」と思ったのはなく、「読まなければいけない」と思ってしまったが最後、理解することさえも難しくなってしまいます。 昔、私が活字を読むのが苦痛だった頃、読書感想文を書くためだけに嫌々、井伏鱒二さんの『黒い雨』と、太宰治さんの『斜陽』を読んだ事がありました。 どちらも読み終わるだけで通常の6倍以上掛かってしまった上に、内容をほとんど覚えていないのです。特に黒い雨の方は、同時期に『はだしのゲン』読んでいたためか、何だかイメージが混じってしまって大変な事になっているみたいで、思い出せないというよりなんだか思い出したくありません。 斜陽の方で唯一覚えているのは「主人公のお母さまのスープの飲み方がマナーとは違うはずなのに妙にエレガントだった」ことぐらいでしょうか。 強制されていたとはいえ、理解しようという気も持たずに読んでいたのは作品に対する冒涜でしたね……。指定図書に選ばれるくらいだからきっと名作だったはずなのに、井伏鱒二さんと太宰治さんには悪いことをしてしまいました。この場を借りてお詫びしたいと思います。ごめんなさい。 今回は「いついつまでに読書感想文を書かなければならない」などという制限は無いわけですし、作品や作者に対する敬愛の念を持って読んでみたいと思います。 斜陽はまた今度読むことにしまして、今回読む本は……そうですね、枕草子もしくはシェイクスピア作品を読んでみたいです。葵の君がどんな人なのか、ハムレットとかリア王がどんな物語なのかを知りたいです。 なんか自分が高尚になった気になれるかもしれませんし。(気がするだけです) そんなことを話していたところ、私の先輩が所蔵しているそれっぽい本を貸してくれることになりました。貸してくれたのはこの2冊。 『ロミオとジュリエット』 『ティファニーで朝食を』 いずれ劣らぬ超有名作品。 ロミオとジュリエットはちょうど読もうと思っていたシェイクスピア作品ですし、「ああ、ロミオ、ロミオ!あなたはどうしてロミオなの?」という超絶有名セリフがどういう流れで形成され、この後どうなるのかは知りたい、知っておくべきだと思っていたのです。 ティファニーの方も、「ティファニーで朝食を食べたいよね!」と言う人がたまに居るのですが、何故ティファニーで朝食なんか食べたくなるのか、そもそもティファニーって宝石屋さんなのに何故朝食を食べるんだろうと常々疑問に思っていたので是非読んでみたいところです。 まずは当初の目的通り、シェイクスピアさんのロミオとジュリエットを読んでみようと思います。 2作品を読み終えたら次は枕草子、源氏物語。そしていつか―――戦争と平和が読める、その日まで! あ、ちなみに私の前ではロミオとジュリエットのネタバレは禁止とさせて頂きます。 バーチャルネットプリーストさやさやは読書する人達を応援しています。 シェイクスピアは読むよりも観た方が良いような気がしてきたのですが。どうしましょう。 【追伸2】 どうやら葵の君は源氏物語の登場人物のようです。あと、葵の君じゃなくて葵の上なのかな?グーグルさんで検索すると『葵の君』よりも『葵の上』の方がヒット数が20倍以上ですしね。 |